すべての若き野郎ども

 先日はじめて十三の第七藝術劇場に行きました。前日にfandango行ったのだけど、そのとき初めて毎回通る道にある建物の中に「第七藝術劇場」の看板を発見。数え切れなくはなくて冷静に数えたら余裕で数えられるものの自分の感覚としては数え切れないほど通ったfandangoへの道で、今まで全く目に入っていなかったことに驚きました。無料案内所とキャバクラばっか見過ぎてたかもしれない。
 見た映画は「すべての若き野郎ども/MOTT THE HOOPLE」。全く知らなかったのだけど、MOTT THE HOOPLEというバンドの歴史を描いたドキュメンタリーです。正直バンドのヒストリーとしては、取り立てておもしろい訳でもなかった。わたしが彼らと、知識や思い入れや愛着といった面で全くの他人であるということが大きいと思いますが、ありがちなメンバーの対立やありがちな解散劇がそれぞれのメンバーの口によって語られていました。ドラッグ問題というよりかは人間関係メインだったので派手さもなかったね。ただ、メンバーや関係者に死人が少なく、現在の年を取った彼らのコメントが沢山あったのはおもしろかった。死人に口なし、ではなく、ひとつの問題・出来事に関しても、それぞれがそれぞれの立場で、けっこう好き勝手言ってる。うーん、バンドやるって難しいなァとしみじみ思わされました。
 ひとり非常にスパイシーだったのは、プロデューサーのガイ・スティーブンス。あんなぶっ飛んだ人って絶対身近にいてほしくないけど、映画として見るにはああいう人が一人出てくると面白い。以前見たバンドの映画で出てきた(なんだっけ?ジョージ・ハリスン?)、フィル・スペクターの印象がドギツイが、なんか海外のプロデューサーって狂った人多いなーみたいなイメージがこれでわたしの中に貼り付いてしまいました。
 曲はそこまで好きでも嫌いでもない感じで。グラム・ロックて聞いてたけど、いったいなにがグラムなの?と思いながら見ていた。ジャンルってよく解らんね。

http://www.mott-movie.com/


 映画のタイトルにもなっている、「すべての若き野郎ども(All The Young Dudes)」わたしずっとDavid Bowieの曲だと思っていました。ボウイが彼らに提供した曲なので間違いでは無いんだけど、ボウイのベストに彼のセルフカバーが入っていてそれずっと聴いていたので。映画でかかってビックリ。しかし映画見たあともいまだにボウイが歌ってる方が好きやなあ。