7月1日

 今日も昼まで寝た。脳みそを掻き出して洗浄してまた入れる、という作業が必要な身体で生きている自分含め数名がいて、その内のひとりの脳みそに虫が湧いていることが発覚し発狂、おろおろしている内に自分にもその虫が感染して、残り1人にそれをうつさないため自分で死ぬことを選択する夢を見た。文字にするとエグいけど、さほど悪夢でもなかった。ただ、*日後に死ぬことが決定している、という状況の、それを考えたくないけど向き合わざるを得ないけどまだどこか非現実的である、という雰囲気がなにやらリアルで起床してからしばらくドキドキと反芻していた。残りの1人に顔を寄せて、あなたを巻き込まないためにわたしは死ぬことにする、と伝えるときのヒロイックな気分がこっぱずかしい。
 出かけたかったけどやっぱり雨だったのでベッドでダラダラ。雨がやんだ隙を見計らって図書館に向かい、仕事関係で確認しておきたかった読売新聞の記事を確認。用事は図書館に入ってものの数分で終わり、そのまま待ち合わせのマックに行きたかったけど返すCDと暇つぶしの本を忘れたのでいったん帰宅。
 マックで人と会ったあと、帰宅してベランダに面したガラス戸を開け、その側にIKEAの小さなテーブルを寄せてカフェオレをいれて、ソファに腰掛け、なんとなく手に取った小野不由美の「東の海神 西の滄海」を読む。今日は天気の移り変わりが激しくて、蒸し暑い曇りと思えばザーザー降りの雨になって、冷たい風が吹き込んだり、気がつけば雨があがって晴れ間が見えていたり、そういうのをぼんやり感じながら日曜日の残滓を楽しんだ。


 夜はベランダで食べた。オリーブの枝に、無印の吊すLEDランプを引っかけて。オリーブって2株植えないと実がならないんだけど、1株しか無くて毎年むなしく花を咲かせていた彼に、今年初めてひとつ実がなってる。処女受胎かもしれない。やばい。うちのベランダにメシアが生まれる。