あけましておめでとうございます

 去年はなかなか色んなことが動いた年でした。大学をやっと卒業して、2ヶ月フリーターをやって、就職しました。去年の正月の暗澹たる気持ちを思うと、今の安定が信じられないような気持ちになります。正月ってこんなに楽しいものだったんだな、と久しぶりに感じました。科学技術が発展してわたしたちの生活が変わって、若者がテレビを見なくなり、新聞を読まなくなり、慣例や習慣がことごとく揺らぎつつある今、でもどんなに社会や生活が変わっても、政権が自民から民主に移っても、それでもお正月は1年に1回しか無いんですよね。電子書籍元年といえども、お正月が8月になるなんてことは無い。家族団らんの時間が消えようと減ろうと、だから正月を年3回にしようなんてことはない。そう思うと、どんなに世界が変わっても、その根底になにか変わらないものがあって、それはきっと、変わらないことにも気づかないことで、そういう変わらないものを見つけ守りながら、時代の変化や流れを楽しんでいきたいというふうに、思ったりしたのでした。変わることを拒みたくはありません。時代の後ろに去っていくものは、社会が無理矢理振り返って懐かしさと情けでもって愛す必要はなく、わたし自身が愛し続ければいいだけの話です。
 わたしもどんどん変わっていきます。それをとても感じます。今まで気が狂いそうに好きだったことが、そうでもなくなる。でも、楽しみ方を失ったら、また違う楽しみ方が見つかるはずです。熱狂はいつか醒める、ならばまた次の熱狂があるはずだと、心を開いて待っていたい。ライブハウスは、わたしにとって少し遠いものになってしまいました。ただ、「ライブ」ではなく「音楽」として、その場で体験することが、今ならできる気がする。それは学生時代たぶん全くできなかったことです。今、熱狂が醒めた後に残ったなにかしっかりとしたものが、ある気がします。それを探りながら、また今年もライブハウスに足を運べたら。わたしは23歳にもなってまだ、自分に自信がありません。外見も内面も、大嫌いです。ここ1年くらいで、それが激しく再燃しています。人がたくさんいる閉鎖した空間に行くことが、とても怖い。なので、正直あまり気が進まない部分もあります。でもあそこでしか感じられないものが確かにあるから、がんばって、克服したいと思います。
 そして、サントリーミュージアムの残した「Find Your Sense」という気持ちを、わたしの中に生かし続けていきたい。ここ見てくださってる方、twitterでfollowしてくださってる方、親しくしてくださる友人の皆々様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。