最近のチラシハント

 びじゅつかんでバイトしてて何が良いって、まぁ悪いことのほうが思い浮かばないんだけど、ひとつ挙げるとすれば、展覧会チラシ取り放題、ということである。出勤するたびに新しいチラシチェック出来るということである。最近ごそごそと収集しているチラシの中から面白そうなのを幾つか紹介。引用はいずれもチラシより。残念ながらどれも遠方。



「躍動する魂のきらめき−日本の表現主義展」
2009/08/25(火)〜2009/10/12(月)
名古屋市美術館

広げたらA2になる2つ折りの豪華なチラシ。枠ギリギリまで活字を詰め込んだダイナミックなデザインでちょう格好いい。眺めてるとドキドキしてくるレベルで素敵なデザイン。展覧会の中身も良さそう。甲斐庄楠音東郷青児、田村榮などなど約140作家の約370点の作品や資料を展示予定。

明治末から昭和初期にあたる1910-1920年代は、わが国の近代化の中で、個人や個性が初めて注目され、また生命や人生に対する意識が形成された時代にも当たります。(中略)芸術家は自己の内面を見つめ、その精神的な表現こそが新たな時代を拓くものとみなされ、やがて表現は神秘性をも帯びて行きました。(中略)本展覧会では「表現主義」を西洋美術の受容や模倣ではなく、日本固有の表現の発露と捉え、美術の前衛から一般の生活にまで拡がっていった造形活動を検証・紹介いたします。



ステッチ・バイ・ステッチ−針と糸で描くわたし
2009/07/18(土)〜2009/09/27(日)
東京都庭園美術館

ポスター貼ってるの見かけて「素敵!!」と盛り上がっていたのだが先日やっとチラシ発見。このチラシに使われている清川あさみという方の作品が素敵すぎて見入ってしまう。この方は元々読者モデルだったアーティストらしい。CDジャケットのデザインとかもしてるよう。裏面に紹介されてる他の作品も良さそうだ。刺繍の展覧会じゃなく(それは神戸ファ美でやるよ!)、刺繍を使った現代アートの展覧会。尚かつ場所が庭園美ということで、あの素晴らしい建築を使ったインスタレーション的作品もあるらしく、これ本気で行きたい。

ここで紹介する作家たちは、時間や記憶を定着させたり、自己の内面をえぐりだしたり、油絵やドローイングとは異なる描線を得たりするために一針ごとに行う決断の集積です。そしてそれは、誰にでも身近な素材によって作られているからこそ、感触や制作に費やされた時間の長さなどを身体感覚で理解出来、表現に対する新鮮な驚きや、見ることの喜びをもたらします。

 日本美術系も幾つか良いのあったのだが、今はちょっと気分じゃないのでやめとく。京博のシルクロード−文字を辿って−は地味すぎて笑える。文献・文書ばっか集めた特別展覧会てハイレベルすぎる。ただウイグル語とかの文書は、文字が面白い感じでちょっと見てみたい。だが七条まで行く気にはなれないのだった。