MATSURI SESSION

 6/30。大阪BIG CAT。ZAZEN BOYS

 何て言ったら良いのか解らんくらい良いライブだった。ZAZEN好きになって良かったわー。ライブというか、なんか、あれはもうZAZENというひとつの体験であり快楽。崖っぷちで踊ってるような、ぶっ飛んだ気持ちよさだった。たまらんくなって途中マボロシでフロア出てZIMA買う。中身こぼれないように飲み口を親指で軽く塞いでいると、水分が音に震えてびりびりしてるのが指に伝わってきてまたゾクゾクした。瓶で自分の頭かち割りたくなった。
 今回、なにより面白かったのは、MATSURI FREE SESSIONがあったことだろう。向井がお題を言う。「隙間」「事務的に」「親にばれないように」「1981年パリの下積み時代を思い出して」。メンバーみんなニヤニヤ笑う。まず、楽器が無いところで練習的にしてる楽器レス、口によるセッションという不思議なパフォーマンスがあった。それぞれが自分の楽器の音を口で表してセッションする。というが、なんというか、基本的に素っ頓狂な奇声だった。客爆笑。すごい貴重だし面白いんだけどこれが普通のセッションレベルの長さ続いたらどうしよう、と思ってたら向井がシンセの音を少し出し、それを見た一郎がベースを手に取る。少し送れてカシオも。そして楽器によるセッションが始まった。
 向井が出す身振り手振りの指示にメンバーが食らい付き、音が練り上げられる。その緊張感と面白さは言語に尽くしがたい。ピリピリ、しているのだけど、きっと楽しいのだと思う。ゾクゾクしているのはフロアにいる客だけじゃないのだろな、と、考えると頬が緩むのだった。いろんなバンドの形があると思うけど、こういう、ひとりのカリスマ、圧倒的リーダーを中心に、そのイメージや指示をこなせる、膨らますことが出来る技術者が集結したというタイプのバンドは見ていて安心する、というか、美しいなと思った。ズボンズのJAMとか思い出す。ドンが身体ぜんぶで指揮をする、そのステージで生まれる爆発的なパワーとカタルシス
 あとやっぱ、Asobi、あとアンコールでやったI don't wanna be with you・SabakuコンボといったIVの曲はすげーな。美しい。ふわふわする。意識遠のく。もうそのまま死ねたらいいのに!2時間くらいのライブだけど、この辺りだけすごい時間が引き延ばされている気がする。でもMaboroshi in my bloodとかRiff Manも好きだぜ。RIFF MANと、ミドリのゆきこさんのときの自分だけは絶対知り合いに見られたくないな!
 そんな感じで圧倒的なライブでした。あまりに満腹になったので今日行きたかったマリーズ磔磔、もういいやとあっさり諦めれた。明日はソカバン行くけど正直もうちょっとZAZENの余韻に浸っていたいのだった。