曽我部恵一バンド


△帰りの居酒屋にて

 7/3(金)、神戸VARITにて。
 ライブに関しては、特に書くことがない。とても楽しくてピースフルな良いライブだった。新譜をほとんど聴けてなかったのが残念。ライブで聴くと良曲だらけでびびる。VARIT久しぶりだった。あの一つ上のベランダ席?に丁度物販があって、意味ない感じになってたのは残念だった。ライブ中は物販スタッフがそっから見てた。おいおい客入れてくれよそこ。
 新譜、あんま聴いてない中で気に入ってたのが「東京ディズニーランド」。「東京ディズニーランド 昨日行ってきたよ 子供達を連れて 奥さんはおめかしして」と始まる、曽我部家の休日を描いた日記みたいな曲である。おっさん、それも子持ちのおっさんが我が子を溺愛してる様子にぎゅんぎゅんする残念な癖のある自分にはたまらん。友達と家で聴いてて「これはわたしのための曲だ!」と叫んだ。ライブでやってくれてちょう嬉しかった。ちょうぎゅんぎゅんした。高校の時先生に恋をしていた。子供3人の仲良さそうな家庭を持っていた。別に不倫したい訳でなくそもそも恋を成就させたかった訳でなく、ただちょっと他の生徒よりよく覚えてくれたらそれで満足だった。でも好きなのはもうとても好きだった。夏休みとか先生が学校に子供連れて来て仲良さそうに歩いてるのとか遠くから見て、息苦しくなった。羨望と嫉妬に内臓引っ繰り返りそうになりながら、その風景はとても美しかったし愛おしかった。苦しかったが気持ちよくもあった。なんかそういう時のことを思い出した。
 曽我部の歌う甘酸っぱい歌は、上記のよな歪んだ人間性をもつわたしにはフィクション通り越してファンタジーでしかなくて、こんなキラキラした世界があるもんなんだなぁと、ほうけた顔で眺めるしかない。まるで映画を見ているように空々しく美しく、そこに入ることは出来ないと解っているけど、目を離さずうっとりしていたい、わたしにとって曽我部はそんな感じやなーと思った。そしてわたしにとって恋というのもそういうものなんだなーと思った。