7月読んだ本まとめ

もう9月ですけど!!しかも出遅れすぎて読書メーターのまとめ使えないという。

くっすん大黒 (文春文庫)

くっすん大黒 (文春文庫)

町田康の名前は音楽の面でも文章の面でも勿論知ってるし、顔だけで言うとめちゃくちゃ好きだし、でも色々なんか思うところあって手を付けていなかったのだけど、しがらみ?から解き放たれ、いっちょ読んでみっか!と古本屋で購入。なにもかもが好みで、クソッ、クソッと床をどんどん叩きたくなる心地でした。わたしが中高生くらいのときに流行ってたんだっけか。中学生のときはラノベよく読んでて、スレイヤーズも勿論好きだった。というか全巻持ってた。さすがに手放して手元にはないし、再読してえとこの年になって思うこともなかったのだけども、どっかインターネットでちらりと話題を見て、猛烈にどんな話だったか読み返したくなりkindleで全巻セット購入という愚行に走る。たいそう懐かしかったのに加え、特に今読んでも、まぁ確かにラノベラノベ、しかもライトに大きく振れたラノベではあるのだけど、そんなに痛々しく感じないのは、いまだ根強い支持を集める名作だからなのか、わたしの頭が幼稚だからなのか。1日1冊以上さくさく読んでいける手軽さはジャンクで素晴らしかった。あとこういう時にkindleが放つ魔力と利便性は異常。どこかの新聞の書評で見て。美術品収集してた実業家の話なのだけど、どちらかというと実業家としての列伝としての側面の方が強く感じられ、美術品収集という観点ではそこまで詳しくなかったような記憶が。ただ「幻の」と銘打たれているだけあって、最後にコレクションが散逸していく様子が諸行無常感あってしみじみしてしまう。わたしは常々思うけど、ほんとこういう多大なる富を築いた実業家の皆々様には、どうか何らかの体系や美意識、社会貢献の観点に基づいて美術工芸品や現代美術作品を収集いただき、世に広く公開する場を設けて、その富を社会に多少なりとも還元していただきたい。そうして誕生して今も運営されている美術館とその元となった企業人および企業には、わたしは最大限の敬意を払いたい。わたしに払われても仕方ないとは思うが。
死にたくなったら電話して

死にたくなったら電話して

思い出すだけで疲れるのでこれについては割愛。